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東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻/人工物工学研究センター 教授

東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻/人工物工学研究センター 教授に関連する発言18件(2025-04-16〜2025-04-16)。登壇議員1人。関連する会議録を横断的に参照できます。

最近のトピック: 日本 (32) 重要 (23) リスク (22) 活用 (20) 生成 (20)
発言一覧
発言者 肩書 日付 会議名
松尾豊
役割  :参考人
衆議院 2025-04-16 内閣委員会
東京大学の松尾と申します。  AI戦略会議において座長を務めさせていただいております。  本日は、本法案に関しまして、1、AIの利活用及び開発力の強化、2、人材育成の重要性、3、イノベーションの促進とリスク対応の両立の三点について、意見を述べさせていただきます。  それに先立ちまして、今現在の日本を取り巻くAIの状況についてお話ししたいと思います。  二〇二二年十一月に出たチャットGPT以降、世界は生成AIをめぐって大きく変化しています。オープンAIは次々と新しいサービスを出し、GAFAMと呼ばれるグーグルなどの米国企業は生成AIに多額の投資をしています。中国でも、最近ディープシークと呼ばれるサービスが注目を集めましたが、アリババ、テンセントなどの企業も非常に高い技術力を持っています。生成AIの開発にはGPUという半導体が不可欠ですが、これを提供するエヌビディアは世界一の時価総額と
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松尾豊
役割  :参考人
衆議院 2025-04-16 内閣委員会
御質問ありがとうございます。  キャッチアップは容易ではないと思います。やはり私は、現状を正しく認識するということはすごく大事だと思っておりますし、先ほど田中参考人からありましたように、ほとんど勝っていた状態から相当負けている状態まで下がってきたわけですから、その下がっているトレンドをまずはフラットにして、そして上向きにしていくということを順番にやっていかないと、よく復活、V字復活とか言いますけれども、そういうことではなくて、しっかりやっていくということだと思います。  そのためにどうすればいいかですけれども、一つのポイントは、日本の中でこれまでデジタル、AIの活用が進んでこなかったために、その活用の余地が非常に大きいんだということです。先ほど田中参考人の方から、美容師さんの売上げが上がってしまった、活用するだけで上がって非常にすごいというようなお話がありましたけれども、日本の至る所で
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松尾豊
役割  :参考人
衆議院 2025-04-16 内閣委員会
ありがとうございます。  不安にどういうふうに対応していくかですけれども、これは、しっかり啓蒙活動をしていくということが一つ重要だと思います。今でも一生懸命やっておりますけれども、生成AIの使い方をしっかりと伝えて、それから、リスクに対しての対応の仕方、そういったこともしっかり伝える。  特に学校の教育の現場では、今多くの学生生徒が生成AIを使っているような状況にあると思いますし、先生方もそうしたものにどういうふうに対応していくかというのが困っている状況にあります。文科省からいろいろなガイドラインを出していますけれども、そういったものを更に強化していくというのも一つかというふうに思います。  以上です。
松尾豊
役割  :参考人
衆議院 2025-04-16 内閣委員会
ありがとうございます。  おっしゃるとおり、ディープシーク、国の様々な考え方ですとか文化、思想が入り込んできます。そういった意味で、日本でもしっかりと国産の大規模言語モデル、LLMを作っていくということは一つ重要だと思います。  それから、そういったリスクをしっかり把握するために情報収集等が必要で、その意味でも、今回の法案によってAI戦略本部ができて、そこでそういったリスクに対してある程度情報収集していくということは非常に重要かというふうに思います。  以上です。
松尾豊
役割  :参考人
衆議院 2025-04-16 内閣委員会
ありがとうございます。  今、高校の情報の教育も大分充実してきておりまして、レベルが上がっていると思います。それから、先ほど私がお話ししましたように、AIを学ぶ人も増えています。いい傾向だと思います。これをますます加速させていくことが必要ですけれども、ポイントを一つだけ。  若い人が若い人を教える、あるいは最近学んだ方が次に学ぶ方を教えるということが最も重要じゃないか、今までの教育はややもすれば、経験の長い方が教えてきた、そこの考え方を変える必要があるんじゃないかというふうに思っています。  以上です。
松尾豊
役割  :参考人
衆議院 2025-04-16 内閣委員会
ありがとうございます。  どのような理念かですけれども、やはり人々の生活を豊かにする、社会をより豊かなものにしていくということだと思います。  AI、テクノロジーの話ですけれども、テクノロジーそのものではなくて、やはりそれが社会にどういうふうな影響を与えるのか、どういった社会をつくっていきたいのかということをしっかり考えていく、そういったこともしっかり理念に入れるべきじゃないかというふうに思います。  以上です。
松尾豊
役割  :参考人
衆議院 2025-04-16 内閣委員会
ありがとうございます。  おっしゃるとおり、人間の知能を超えるようなAI、AGIというふうな言い方もされますけれども、そういった開発に向けて世界がしのぎを削っているということかと思います。  そういった中で、いろいろなリスクがあるわけですけれども、先生がおっしゃられたような人をだます知能、これは少し注意が必要でして、人をだますAIというのはあるわけですけれども、ただ、AIが自ら人をだまそうと思ってだましているわけではなくて、その裏には人がいて、それがAIを使って人をだまそうとしている、そういうふうに技術を使っているということです。ですから、技術そのものが悪いということではなくて、やはりそこの裏側にいる人が悪いということだと思います。  したがって、こういったリスクを減らしていくためにも、今回の法案でつくられますAI戦略本部が中心になって、どういった使われ方をしているのか、そこにそうい
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松尾豊
役割  :参考人
衆議院 2025-04-16 内閣委員会
ありがとうございます。  おっしゃるとおり、中国は技術レベルも高いですし、国全体でデータ、AIの活用に踏み込んできますから、非常に進歩も速いということだと思います。  こういった技術の進歩に対応していくには、やはり日本でもしっかりAIの開発力をつけていかないといけないということですし、日本だけじゃなくていろいろな各国がうまく連携しながら研究開発、活用を進めていって、全体としてのレベルを上げていく、どこかだけが独占的に強くならないようにしていくということが必要かなというふうに思います。  以上です。
松尾豊
役割  :参考人
衆議院 2025-04-16 内閣委員会
ありがとうございます。  プロンプトというのは非常に重要です。私の研究室でもプロンプトエンジニアリングの研究をやっていまして、一つ有名になった研究が、レッツ・シンク・ステップ・バイ・ステップという一文をつけるだけで生成AIの能力がなぜか上がるというものです。つまり、一歩ずつゆっくり考えようねと言ってあげると、なぜか数学等の性能が上がるということがあります。それなんかを見ますと、ちょっとこれは、何か子供にゆっくり考えようねと言うと、落ち着いて成績が上がるというのと似ているようなところがあって、不思議だなと。  ただ、中を見ると、技術的には次の単語を予測するということをやっているだけなはずなんですけれども、そういうことが起こるのは非常に不思議だということです。  そういったプロンプトエンジニアリングのテクニックはいろいろありまして、例えば、目的をはっきりする、文脈をはっきりする、それから
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松尾豊
役割  :参考人
衆議院 2025-04-16 内閣委員会
ありがとうございます。  LLMの開発、日本語でやることも大事なんですけれども、例えば東南アジアの諸国語、これをつなぐようなLLMができれば、日本語が例えば自然にインドネシア語に変換されたりマレーシア語に変換されたりということで、両国間の交流も活発になりますし、いろいろなビジネスも増えてくるということで、こういった辺りを日本がイニシアチブを取っていくべきじゃないかというのを私は考えとして持っております。  以上です。